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『異界再訪の扉と十三の不思議』『裸の女の肖像』『幻視コレクション 失われた一葉の架空』の感想ですよ

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この間の文学フリマで真乃がいつも大変お世話になっている秋山さん(@unjyoukairou)のサークル
「雲上回廊」さんで入手した本の感想です。

雲上回廊
http://unjyou.jimdo.com/

秋山真琴さん著の
『異界再訪の扉と十三の不思議』

この作品は『世界再生の書物と一つの楽園』から一ヶ月後のお話。

『世界再生の書物と一つの楽園』ですっかり王妹さんのファンになった真乃は
王妹キタコレ!と最初からテンション高めで読んでました。

朗読会用に書き下ろされた作品ということで、
第○幕、と区切りられてます。

モジノオト
http://mojinooto.jimdo.com/

確かに、そのことを意識して書かれているようでした。
会話文が多めで、だからこそ楽しさ倍増みたいな印象です。

またこれ、女子の会話ばかりですから。
女子ですよ。女子。

でも、垣間見える、秋山さんっぽさ。
そういうところも素敵です。
秋山さんが素敵ですからね。


第一章の「異界再訪の扉」の仕掛けが面白かったです。
なぜ、同じことを言わせているのだろうと、疑問を持たせてからのーです。
ますます王妹さんが好きになりました。

期待していたギフトの秘密でもありますし。
王妹さんが最強キャラと分かって、ますます好きになりましたですよ。

妹属性好きなひとは読むべし!! です。


第二章の「十三の不思議」は、ちこっとどっちがしゃべっているのか分かりにくいところがありますが、
やはり、女子の会話なので!!そんなの構いません。
……まて、これもトリックか……

十和子さんの「そんな格好」が気になります。
ビジュアルで見てみたい。

あと、最後の工藤家の家訓が素敵でした。
「優しくなければ、生きる資格がない」
真乃家の家訓にしたいと思います。

素晴らしい。



続いて。
『裸の女の肖像』

100編の掌編小説です。
今度は女子ではなく、女性です。
大人な、地母神的な。そんな掌編が好きでした。
美しいです。
エヴァンゲリオンの綾波を思い出しました。

あと、幅広の帯は……取りましたね? 取りましたでしょ?

綺麗ですね。
真乃は滑らかな肌は持っていないので、非常に羨ましく思いました。

そうかあ、秋山さんはこんな女性が……


私は女ですが、腐っているせいもあり、女からは離れつつ……
どれくらい離れているのかな……
そんなですから、こういう女性像は普段絶対に描いたりはしないので、
改めて、あ、女性ってこういうものだよねと、思いました。

つまり、私は女性ではないということ。
女の形をした肉と骨です。細胞の塊です。しかも、腐っている。

ああ、いやいや、卑下したいのではなくて。

もっとも女性らしい女性が描かれた作品群なのでした。


そして
『幻視コレクション 失われた一葉の架空』(茶色の表紙)

今更、茶色を買ってみました。
高村暦さんの作品があるから。


まず全体的に思ったことは……
アンソロジーに収録されているとは思えない作品しかないということ。
力作しかない。


■はるかかなたさん著「Burning with Desire」

こういう作品、すごく好きです。
曖昧な感じ。
(私の感想もかなり曖昧だけれど、その曖昧とは意味が違います)

夏の陽炎のようです。

人間が怖いよね、みたいなお話で。


■佐多椋さん著「XMS/eXperience Management System」

少しだれた。
けれど、テーマによくあっていると思う。
見えてくるもの、情景とか風景とかが芸術的で素晴らしかったです。

真乃には少し難しかったかも。
頭悪いからなあああ

【追記】
シャワー浴びてると、雨のように思えて、ふとこの作品のことを思い出しては、
あれはこういう意味なのかしら、とか、それとも、こんな意味なのかしらと考えてしまいます。
こんな風に引きずる作品は、初めてかも。

■吉永動機さん著「たしか、映画でこんな話があった」

吉永さんの作品を読むのはこれでふたつめ。
ひとつめの『甘いものは別冊』に収録された「きっと負ける」もとても面白かったので、
期待してました。
そして、期待通り、以上の作品でした。

この本の中で1番、人間が描かれていたのではないかしらと思います。
テーマが人間を描きにくくする中で描かれているので、その技量に関心するしかないです。


■言村律広さん著「残った夏」

かっこいいSFアニメを見ているような感じ。
冒頭の飛ぶおっさんが、つかみはおっけーみたいで印象的。忘れられない。
精霊の鎧も素敵。かっこいい。

とにかくとにかく!
この短編に、どれだけの設定があるんだ!? って思って、これ短編でいいんですか??
って思いました。

いや、もしかしたら、長編用の設定かもしれません。
(よく存じ上げてなくて申し訳ないです)


■高村暦さん著「invisible faces」

高村さんは何でも書けるなあと、すごいなあと思いっぱなしでした。
ハードカバーの文芸書を読んでいるような気がしました。

高村さんの小説はいくつか読んできましたが、
今のところ、この作品が1番です。

物語も素晴らしい! こんな物語が書ける高村さんがすごいすごいすごーい!
っていう、こう、脳みそがとても忙しかったです。

もうちょっと、後で、冷静になって読み直したいです。

……高村さんへの愛しか語ってない……


読んだ後、誰かの写真展に行きたくなりました。

写真が目に浮かぶようで、
それが、また芸術的な写真なんですよ。

私は写真撮るのが苦手なひとです。
なのに、この写真はこんな感じだろうなっていうのが、文字の情報しかないのに浮かんでくるんですよ。
写真撮るセンスなんて微塵もない私の脳内に。

色々を書こうと思うのだけれど、私の言葉では台無しになってしまう。

写真の中に、感動はあって。
外にいる人間は、その感動の材料なのだけれど、綺麗なことばかりではないから、
芸術にはなれない。

そんなことを思いました。



まとめ。
アンソロジーはひとつひとつの作品が薄っぺらくて好きじゃないという人は、
この本を読まれるとよいです。
薄くない!!


相変わらず、テキトー感想で申し訳ないです……


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