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【感想】青波零也さん著『音律歴程』(シアワセモノマニア)

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シアワセモノマニア
http://happymonomania.sakura.ne.jp/index.htm
青波零也氏(@aonami

音律歴程
http://happymonomania.sakura.ne.jp/book/onritu/index.htm


私は実は、なんと、あの『千刺万紅』を読んでいません。買ってないのです。

今頃になって、まだ買えるのかしら……とか思ってます……

サイトをうろうろしまくると、その情報量の多さにこれはちょっとひと月くらいひきこもらないとってなります。ひきこもりたくなります。

『千刺万紅』を買う前に、サイト内の短編を全部読まなくてはって感じなのですけれど。

『君は虹を知らない』を読んで分かったのは、別に初めてでも読めるってこと。
だから、安心して『音律歴程』を買ったのでした。

運び屋さんの藤見隼が語る短編集です。

正直私は『君は虹を知らない』のヒース・ガーランドが好きになりすぎているので、
『君は虹を知らない』ほど面白い!!とは思わなかったのです。

ここで勘違いをしてはいけません。
私がどれだけヒースを愛しているかというと、それはもう、自分で創ったキャラクターくらいには愛しているのです。
ひとさまのキャラクターにこれほどの愛を感じることは、極めて稀です。
(二次創作を除く……というか、二次創作で愛してやまないキャラクターたちへの愛も同じくらい)


つまり、ヒース・ガーランドのことがべつに好きでもなんでもないっていうひとからしたら、
この2作は同じくらい面白いってことなのです!!


読めば見えてくる、ひととひとの繋がり。
それが面白かったです。

アンソニーも可愛いですしね!
アンソニー、たまらないです。

ちょこっとだけヒースも出てくるのですけれど。
そこだけ異様に自分だけで盛り上がりました。
けれど、あまりにもちょびっとすぎた……短かった……

どんだけヒース好きなんだって、つっこまないで下さい。
つうか、さっきからヒースヒースってねえ。

物語は藤見隼目線で描かれているというのに……

音、というのは偽れないもので。
その音をきくことのできるハヤトの能力は、ちょっとだけ羨ましい。
ちょっとというのは、常に音が聞こえていたら、気が休まらないだろうなあって思って。
でも、もしその音で、このひとはいいひとだ、このひとは気難しいひとだっていうのが分かったら、ちょっと楽しいかなって思ったのでした。

音楽用語は、たぶん中学レベルなので、難しくはないかと。
「マレット」はこれ
やわらかめのマレットで鉄琴を叩くと、そうだなあ、優しいだけじゃなくて、どこまでも届きそうな推進力のある音がしますよ。

そう。できれば、音の表現は楽器に頼らずに表現してくれれば、音楽を知らないひとにも分かりやすかったかも。

Aはオーケストラがチューニングする音。ラの音
Cはドの音。

もっとも、日本語はいろはなので、もっと分かりにくいかもですね。
ドレミはイタリア語だとかラテン語だとか云われているようです。

私は吹奏楽をやってましたのでドイツ語で読んでましたけれど。

しかし、私には絶対音感はないので、イメージした音とはかけ離れている可能性があることは否めませんっ

いや、しかし、音とは深いもので。
例えば「ド(C)」は明るい音、「ラ(A)」は暗い音というようなイメージがあります。
ドはメジャーコード、ラはマイナーコードというイメージが私の中にはあるんです。
(ドレミはメジャーコード、ラドミはマイナーコード)

なので、そうやって確かめながら読んでいくのも、また面白いものでした。

音楽、知らないひとには、ふーんで終わってしまうかもですけれど。
そこが、難しいところですね。


ハヤトは……この能力は「塔」の必要とするものではないのかなあとか
バレたら、さらわれちゃうんじゃないのかしらとか、そんなことを思いました。

そして、ハヤトのいいひとっぷりが良かった。
運送屋さんは「いいひと」でないとできないんでしょうねえ。
「いいひと」でないと、きっとシスルさんもお仕事一緒にとかないですもんね。

シスルさんとの出会いの話も面白かったですね。
ちゃんと目があるのに、隠されているなんて……
でも、見たくないような……見てみたいような……


そして、一見、不自然に見える目次のページ。
頭の悪い真乃は、高村さんのあとがきを読んでもピンとこなくて……
カバーをめくってから気がつきました。
ああ、おおっ
そして、読み返して、ああっ おお!
となりました。


みなさんは『音律歴程』の無料配布本を貰いましたか??
たくさん配布されましたので、貰ったひとは多いかと思いますが。

この無料配布本だけを読んで「ふーん」で終わってはいけません!

このシリーズの世界は全部短編を読まなくては、ぜんぜんまるっきり見えてきません。
ちょびちょびっとしか。


その無料配布本もなんと、本編『音律歴程』からの収録かとおもいきや!
違っていて驚きました。ふたつ合わせて読まなくてはなりません。
(無料配布本の一部作品はサイトで読めますです)


そして、『千刺万紅』でも『君は虹を知らない』でも『音律歴程』でも、どれからでもいいから、
1冊お読みすることをおススメするのであります。

そうすれば、きっと、この世界の魅力に囚われることでしょう。



今度は、ホリィ・ガーランドのお話を読みたい。
全部読みたい。

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