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【感想】大和かたる著『神社姫の涙』

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久々に感想を書きます。

宝来文庫さんの大和かたる氏の著作であり、
コミティアの新刊である『神社姫の涙』を谷中ミストの会の折り、先行販売して頂いたものです。


宝来文庫
http://horaibunko.blog.fc2.com/

大和かたる
Twitter:@hourai2011

2016年5月5日 コミティア116 @東京ビックサイト
宝来文庫さんは S24a ですよ。


東京弁天シリーズが終わってしまい、とても残念でしたが、
このお話も、東京弁天シリーズの「アヤメさま、宝船に乗る」の前のお話だったりします。

アヤメさまは出てこないのですけれど、弁天のお姉さま方は出てきます。

東京弁天シリーズを読んでいる方は、是非手に取ってもらいたい番外編です。


もっとも、独立したお話ですので、読んでいない方でも大丈夫だとは思いますが、
あれです。
東京弁天シリーズを読んでないの!?って感じです。

在庫がないと聞いてはおりますが、合わせて読まれることをおすすめ致します。



神社姫は妖怪ということです。
災いを予言するのだそう。

神社姫がコレラを予言したのは本当なのだろう、と思います。
妖怪は予言ができるのかどうかは謎ではあるかなと思いつつ、
人間よりは多くを見ることができるのでしょうね。ただし、予言は絶対ではないのでしょうね。

なぜ、そんなことをするのか。
存在というのは、第三者によって認められて初めて存在していると言えるのではないかと考えます。
忘れられたくなかったのかもしれませんね。

と、まずは、前知識を整理しておきます。
オカルト大好き人間としては、これは重要なことです……


人魚とも言われる神社姫、この作品では、ディズニー作品のように美しくはないようです。
ないようですが、性格が、なんかいじらしくて可愛らしい。

ところで、
表紙イラストの枝嬢(@ruru_e)の神社姫は美しくて可愛いです!!! ミスコレの表紙も手がける枝嬢の個展「眠らずの森」が5/27〜29の会期で東京都福生市で行われます。要チェックですよ!


『神社姫の涙』の表紙はこちら。素敵。可愛い。



弁天のお姉さま方もまた可愛らしい。可愛らしいコントでした。
いつも通り、面白かったです。


神社姫は人間よりは大きな力を持っています。
けれど、もっと大きなもの、ここでは災いなのですが、それを前にした彼女の起こした行動が、この物語で描かれています。

神社姫は人間と一緒に行動するのですが……
神社姫も、人間も、同じなのではないかと、そう思いました。


以下より、ネタばれになってしまうかもしれませんので、
これから買って読む方は、お気をつけくださいませ。


神社姫は自分を小さな存在と最後の方で認めます。

思うのは、同じように、ちっぽけな存在だと思う、人間の私ならどうするか。

とても考えさせられました。

熊本で震災がありました。震災前の状態になるのには、時間がかかるという現在です。
大地震がくると知っていたら、私はどうしたでしょうか。
誰が、私の話を聞いてくれるでしょうか。
誰が、信じてくれるでしょうか。
誰を頼ったら良いのでしょうか。

とても無力で、孤独に悩むのではないでしょうか。

結局、読み終わった今も、答えは見つかりません。

しょんぼりとする神社姫、笑うことなどできません。


私が未来を予知することはきっとないですが、
そんなことを思いました。

普段考えることのないことを考えさせてくれた作品です。


だから、大和さんの作品は好きですね。
おすすめです。



最後に、
熊本で被災され、今もなおこころ休まる時がない方々へ、
一日も早く健やかにすごすことのできる日々が訪れますように。
復興を心よりお祈り申し上げます。

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