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【感想】■MisticBlue「トランスポーター 2」■神無月に御逢いしましょう「人魚の来た街」■朝顔ダブルピース「ハイヴァネイト」

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■MisticBlue
http://misticblue.selfish.be/

「トランスポーター 2」著:みすてー @mistic 

長編ファンタジー

4話と5話の2巻
すみません、本当は2とか書いてません。副題は「operation skyblue」です。

1巻ではカッコいい文句から始まったけれど、2巻ではなにやら可愛い誓いから始まります。

みすてー氏の描く女性は強い。
色々へこたれそうになっているこの主人公のメリーもなんだかんだ言って、強い。
もうね、終わる頃にはもっと強くなっているだろうと、予想できるほど。

皇女ということで、色々むかつくところもありますが、またそう思わせるのが上手いです。

計算された物語は、とにかく
「なんで」とか「あーあ」とか思ってしまう。
それは悪い意味ではなくて、それだけ私がその世界に入ってしまっているから、
なんでもうちょっと外見てなかったんだメリー! とか、
なんでもうちょっと早く来れなかったのミスト! とか
とにかくヤキモキさせられる。
そういう意味であります。

はっきり申しまして、
登場人物に優しくない物語です。


文章は安定していて安心して読めます。
少し硬い印象もありますが、キャラにユーモアも持たせているので気になりません。
何より、1シーン1シーンの引きが上手いと思いました。

ちょっと芝居くささもあるような感じですが、それがみすてー氏の個性と言えます。
気の利いたセリフは勉強になります。

ところどころ気になる文章はありますが、わざとかも。


ファンタジーですが、1巻の表紙を見れば分かる通り、カッコいいのであります。

今回は視点がメリーに移っているので、始終、メリーにイライラしてましたが……
だって、メリー、なんもできないんだもんっ
というか、不器用すぎる……

女性にはなかなか共感は得られないのではないかな……
とか余計なことを思いつつ……

でも姉のミストはカッコよくて、好きで惚れます。

個人的にカート×メリーなんですが……
なんだ、このお互いに想い人がいるみたいな。ありえん。
とか思ってます。
でも、リュミエールは好青年のようで、惚れます。そりゃ、惚れますよ。

最後、メリーはリュミエールに託すのですが……
メリー……あんたがしなきゃならんことは、掃除ではない!
と説教したくなってしまいました。
やっぱり、イライラします。


早くHappy End が読みたいです。
みすてー氏には続きを早く書いて頂きたいです。




■神無月に御逢いしましょう
http://oct.kagennotuki.com/

「人魚の来た街」著:ねいこ.N

現代ファンタジーの短編

このサークル名が異様に気になっておりました。
すごく覚えやすい。ので、チェックして買いに行ったのです。


他の作品も読みたいと思わせた作品。
とても面白かったです。

猫がしゃべるのですが、これが味があっていい。
三人称だけど主人公のことは「神田くん」と書かれている。

神田くんの恋人の愛人が人魚で。
人魚は猫を狩るという、猫の天敵で。
猫のごんべえは街のボス猫で、人魚をなんとかしようと神田くんになんとかしろと言う。

この一見シュールな構図だけれども、すっと入り込む、自然にそう読ませているのがすごい。
それはもう、そんなの、当たり前なんだと言っている。

人魚 vs 猫s という戦いもまた、目に浮かべると、なんて愛らしいのか。
(猫、人魚にとっては死闘であります)


そして、神田くんと、彼女の関係も前進するという。


ちょっと、夏目友人帳に似ているなーとか思いましたが。
とっても楽しめました。

次は全買いですね。

前評判をまったく耳にはしていなかったので、思わぬ良作との出会いに嬉しくなりました。




■朝顔ダブルピース
http://asagao-wpeace.blogspot.jp/

「ハイヴァネイト」著:オカダファクシミリ @highzya 

オカダファクシミリ氏……
最初は、氏のお名前がサークル名だと思っておりました……

ジュブナイル小説 だそう。

ジュブナイルってなに?ってことで、調べました。↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%96%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%AB

こんなん、知らなくても、私は小説書いてますよ。
おバカですよ。


あらすじ:ある町に住む少年少女が大人たちへ抱く不信と憧憬が、暴力 と 町というコミュニティ のはざまのなかで歪に変容していく様を描くジュブナイル小説。大人、子供、様々な人間の思惑が交錯し、人と人との繋がりの儚さや現代社会に潜む悪意、一抹の希望を立体的に表出する。 (HPより)


こんな中学一年生……

私が中一の時はもっとおバカでしたよ。
でも、精神が一番壊れていたのは、12~13歳の頃だとも思う。

色々考え始めたのは、その後からで。
でも、何考えてたかって言えば……もっとポジティブなことだったように思う。
もしくは、なんかもう、諦めていた。
諦めることができたから、ポジティブになれたというのかなー
それは、今でもあんまし変わっていないけれど。


だから、こんなこと、真剣に考えている子供がいたら、なんか嫌だなーって。
大人になってしまった私は思うのです。


「こんなこと」はもしかしたら、私が知らないだけで、ごくありふれた思春期のありがちな思考なのかもしれないけれど。そこは是非、読んで確かめて下さい。


何が言いたいって、とても面白かったって言っているのです。

こういうお話は大好きで、ぐっときました。ぐっと。

先生のことを、猫かぶってるとか、表面上取り繕っていると評価していた少年が、
その先生に心配されるというシーンは、なんか勝手にジーンときてしまいました。
(別に少年はそこまで感動してないのですが……しかも、最後は先生にがっかりした!)


事件が起こるし、書き方もミステリーっぽいのですが、
別に、誰も事件を解決しようなんて思っていない。

それは普通のことで、その無関心さがテーマでもある。
物語は事件を核にして進むのだけれど、登場人物たちはそれぞれ大事なものを胸に抱えて、事件どころじゃない。


子供たちは、常に非日常の中を生きているのかもしれない。


この作品を読んで、私は子供の頃を振り返ることができた。
こんなこと、考えていたよねって、思い出すことができた。

それは、きっと大人には必要なことで。
少年のいう、ずる賢い大人にならないために。



もひとつ。
私は泳げないひとなのですが……
(25mでいっぱいいっぱい。たぶん、今はもう、浮けるけど泳げない)

す、水泳って、こんなにも奥が深いものだったのか……!
と衝撃を受けました……


文章は三人称で視点はキャラでちょこちょこ移っていくのですけれど、視点が変わる前に「何月何日何時何分 誰々」と副題が書いてあるので、混乱はまったくないです。
余計なことは書かれていないので、すんなりとキャラの心情に入り込むことができます。
(余計なこと書かれてると……こいつ普段からそんなふうに物事とらえてんのか??とか思ってしまうのです。……私の書いた一人称小説のような……ダメすぎる……)



小説ガイドにもオカダファクシミリ氏のお名前は載っておりましたけれど、この出会いは目を引く表紙でありました。
http://asagao-wpeace.blogspot.jp/

おバカな私は、これしか目に入っておらず、既刊(合同誌)を買い逃したのでしたっ
悔しすぎる……


次作も期待です。
絶対買います。

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ありがとうございます!
はじめまして!オカダです。
自分が体験したことをベースにしないと文章をかけないたちなので、あの本に出てくる人たちの思考には皆どこかしら断片的にオカダ成分が入ってます。それが気持ち悪いっていう人も多分いるとおもうのですが、気に入っていただけたようで幸いです。今回は自分のスペースからあまり離れられなかったので伺えませんでしたが、次回はぜひ真乃さんの本も買って読ませていただきます。感想ありがとうございました!
こちらこそ!
素敵な作品に出会えて嬉しかったです。オカダさまは素敵な成分で創られている方なのですね!! またそのオカダ成分がたっぷりとしみこんだ作品を楽しみにしております!









        
 
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