categoryスポンサー広告

スポンサーサイト

trackback--  comment--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
category未分類

【感想】文芸コンピレーション『input selector』

trackback0  comment0
文学フリマで入手した本です。

豪華執筆陣なのです。
簡単に感想を書いてゆきたいと思います。簡単ですみません……

サークル「空想少年はテキストデータの夢を見るか?」さん主催のアンソロジー
http://d.hatena.ne.jp/linus_peanuts/
http://literary-ace.littlestar.jp/


■文芸コンピレーション 『input selector』

◆『寝物語』 laybackさん著
Twitter小説です。
「行列」とか「靴下屋」とか「しっぽ」が私の好みで面白かったです。
かわいい感じです。

◆『いめのさと』 くまっこさん著
くまっこさんのお話は、実はそれほど読んでいない失礼っぷりなのですが……
ご本人さまのごとく、とても優しい物語でした。
夢の部分が面白くて、とても良かったです。

◆『今度の終末は一人です』 城島はむさん著
時空のおっさん的だなあって思ったのですけれど……最後まで読むと地獄のようだなと思いました。
人間のパーツとして、ネジをもってきたところが、面白かったです。

◆『/いいえ、世界です。』 伊藤なむあひさん著
発想がとても面白かったです。ページの使い方とかも。
にやにやしながら読んでました。
この本の中でベスト3には入れたいくらい、面白かったです。

◆『エソラゴト』七歩さん(文)・カナさん(イラスト)
Twitter小説。
可愛らしいお話でした。和みました。

◆『ワールドエンド・ショッピングモール』 添嶋譲さん著
メルヘンであったかくて、面白かったです。
同じ設定でもっといろいろ読みたいです。

◆『一人で食べない』 伊藤佑弥さん著
文章はとても気になるのだけど、
そんなことはどうでもよくなるくらいぐいぐい引き込んでくれて、面白さにはまりました。
中井貴一を見る度に、思い出す……

◆『summer slope』 なかばさん著
とても好きな物語でした。
もう、すごく語りたくなっちゃうくらい、好きでした。私の中で、この本の中でベスト3に入ります。
陸上、男子、友情……萌えました!!

◆『夜の養殖』 雪月さん著
Twitter小説。
「パラドクス」面白かったです。
こういうの好きですね!

◆『純粋』 いでゆのまちさん著
Twitter小説。
「ピンクちゃん」良かったです。
全体的に優しい。

◆『生命のガソリン』 相沢ナナコさん著
お酒の話。なんも分からんでした……飲めるひとにとってはすごく面白そうです。
羨ましいです。

◆『白雪とともに、彼は』 霜月みつかさん著
さすがのトリです。
静かな物語です。
くっつくと思いきや……みつかさんの小説でこれを期待してはいけないと分かっているのに……


●まとめ
買って損はない本だと思います。
ベスト3って書いてありますが、どれもこれも良いです。

楽しんで読めました!

スポンサーサイト
category感想

蜜丸氏著『カトル・セゾン』と 『カトル・クレール』の感想です。

trackback0  comment1
大ファンの蜜丸氏の本であります。
シリーズ2冊をまとめて感想書きます。
むっちゃ長いです。

サークル pamplemousse
蜜丸氏(@Mitsu_Maru

文フリwebカタログ
https://c.bunfree.net/c/bunfree18/1F/D/59


■『カトル・セゾン』

非公式ガイド第5号に私が推薦した本です。
ので、読んだのはずいぶん前なのですが、ここに感想を書くと、なんか、ネタバレしてるような気がして、
書くのを控えていたのですけれど、書いた感想を読み返してみると、
推薦文とはかけ離れているのでいっかと……思ったのでした。

『文学フリマ非公式ガイド 第5号』をお持ちの方は、別に比べなくてもいいです……


現代小説、純文学なお話です。
ファンタジーでも細やかな描写でしたが、こちらでもその細やかさは健在で、素晴らしかったです。

季節にまつわる短編集です。
短編集っていう感じはしないのですけれどね。
4作合わせて、ひとつの作品です。

◆「チェリー・ナビゲーション」
春の物語です。泣けてきました。男子大学生二人の物語です。
私、男子でも、大学生になったこともないのですけれども……
私自身の思い出と重なりました。

私は、たぶん、母や父が亡くなっても、泣かないんじゃないかなって思うんです。
もし、泣くとしたら、介護とかで頑張って疲れた自分に対して泣くんじゃないかなあって。
それくらい、べつに辛い思い出もないし、両親も幸せだと思うし、悲しむ要素がどこにもないような気がするんです。

でも、なんで、物語だと泣けるのでしょうね。
ちょっと、死について考えました。


◆「サンフラワー・ハレイション」
夏の物語です。こちらも、泣けてきました。男子大学院生二人の物語です。
……私、男子でも、大学院生になったこともないのですけれども……
私自身の思い出と重なりました。

いや、もう、本当に、冗談ではなくて!

……春のと似たようなお話だと思いますでしょう?
違いますから。

春のもそうなんですけれども、私が主人公で、親友が主人公の友達。
親友を思い出して止まないです。

私は、この物語の主人公とは比べたらだめな人間ですけれども。
私の親友はこの主人公の友人と同じように素晴らしい人物で。
私は、いつだって羨望を抱いています。

今だって。
きっとずっと、誰かを羨ましく思ってる。
才能があるって、いいなって。凡人の私は思うんです。


◆「コスモス・イミテイション」
秋の物語。ゲーマーの男女のお話。
わかるわ~ってなりました。
わかるわ~っ

とても面白かったです。

そこまでの仲になったひとなんていないんですけれどね。
でも、真乃のまわりにはすごいひとばっかりなので、ちょっとわかる。

好きになったひとが、すごいひとで、自分は凡人だった時、
あきらめちゃうよなあって。

実は『カトル・クレール』の「スカーレット・ドリーム」で2人のその後っぽいのがありまして、
にやりとしました。


◆「フリージア・センセーション」
冬の物語。個別塾講師の男性の物語。
「コスモス・イミテイション」に出てきたキャリアウーマンな女性もお話の中に出てきてましたね。

遠距離恋愛がだめになってしまった後のお話。

嫌いになったわけじゃなくて、別れるというのは、辛いものなのですね。

仕事か恋愛か。
好きな土地か、恋愛か。

好きなひとが近くにいたらいい。

でも、恋愛は相手がいるから恋愛で、好きな相手が選んだことには、反対ってできないんだろうなあって。


●まとまってないまとめ。

あとがきに「損なわれた」ひとの物語、友人を亡くし、夢を諦め、恋を失い、偽りの関係を楽しむひとの物語とありました。

でも、やはり、蜜丸氏の書くものだから、
先に仄かに灯るものがある。その明かりをつかもうとするものと、現状を維持しつつ近づいてくるのを待つものがいる。

私は?
私はどうだろう?

そうやって、自問したくなります。

私は、明るいところに立ってるひとの放つ明かりで、満足しているのかもしれない。
でも、せめて、その明かりが届くところにはいたい。

そんな感じでしょうか。

だから、自らが光輝こうとしている人間にとっては、不要な物語かもしれません。

私のまわりには、輝いているひとばかりおりますけれど、
世界には、そういった輝かしいひとはどれだけいるのでしょうね。

そんな誰かの明かりを頼りにしている人間にとっては、きっと切なくなって、泣けてくる。
私にとって、読んで良かったと、思える本でした。
そこに灯りがあるでしょう?って教えてくれる本です。


……春と夏の物語で真乃は不必要な腐った妄想をしてしまいました……
(すべてが台無し)



■『カトル・クレール』

◆「セルリアン・ウィッシュ」
『カトル・セゾン』の「チェリー・ナヴィゲーション 」と「フリージア・センセーション」とつながっているのかしら。

想いを大切にしているがゆえの片想い……
女子がしっかりしていて、それゆえにもどかしかったです。
くっついちゃえよ!って思いました……ダメな女子です……

男子目線のお話でしたが、女子目線でも読みたいお話ですね。


◆「ヴィリジアン・プロミス」

くっそ、リア充実爆発しろ! みたいなお話でした。(ちがう)

『カトル・セゾン』の「サンフラワー・ハレイション 」とつながっているお話です。

主人公の悩みはすごく共感できて。
「サンフラワー・ハレイション 」でも、わかるわあって、自分と全然レベルが違いすぎるお話なのに、そう思ったお話でした。

彼はまた悩んでいて。
いや、もうすごく分かるんです。
でも、ぽっと出の彼女がさばさばしていて、彼の悩みをぽーんって解消しちゃう。

私は、この彼女さん、好きになれなくて、なんなんだこの女とか思ってるんですけれど……なんでこんな女好きになるんだ意味わからんって思うのですけれど……
彼女の魅力が、いまいち……(すごいジェラシー……)

でも、彼女の言っていることは、最近私が思ったことでもあって、
そこは、そこだけは「ですよねええ」ってうなずきました。

私も彼女に背中を押してもらいたい。

自分に自信がないひととか、迷ってることがあるひとにおすすめの物語でした。


◆「ゴールデン・スウェア」
「ヴィリジアン・プロミス」と『カトル・セゾン』の「フリージア・センセーション」とつながっているお話。つまり、「チェリー・ナヴィゲーション 」と「セルリアン・ウィッシュ」ともつながっているお話。
こういうのいいですね。パズルのピースが埋まっていくような感じ。

恋人より仕事を選んだ女性のお話。
っていうと、なんか冷たい感じですが、違いますよ。

仕事ができるっていいなって思う。
バリバリ仕事しているひとは、男女関係なくかっこいい。

こんなお話が書ける蜜丸氏は、きっと仕事に対して素晴らしい感覚を持っていらっしゃるのだろうなと思います。
勉強になります。

主人公は葛藤しながら、それでも仕事を選んで、恋人を選ばなかった。
それは、そうしなければどちらも中途半端になることが分かっていたから。
後悔するから。

無難な人生を選ばなかった主人公には尊敬します。

でも、やっぱ、主人公には彼が必要だなって思ったのでした。
遠距離恋愛は、大変ですよね。会いたい時に会えないし。会いに行くのに体力的に疲れるし。
なんとか、恋愛方面でも幸せになって欲しい。

続きが読みたいです。


◆「スカーレット・ドリーム」
『カトル・セゾン』の「チェリー・ナヴィゲーション 」と「コスモス・イミテイション」とつながっているのかしらね。
これは、面白かったです。
オンラインゲーム上でのチャットのやりとりとか、
オンラインゲームで出会うとか! 出会うとか!!

私もオンラインゲーム、やろっかなあ……(一緒にプレイできる友達がいない……)

私はこのとおり、オンラインゲームをやったことがなくてですね。
だから、新鮮に感じたのかもしれませんけれど、
あるあるネタっぽくて面白かったです。

顔も性別も年齢も分からないひとと一緒にゲームしたり話したり、プライベートなことを相談したり、恋したり、素敵なことです。

……現実はこんな上手くいったりしないと思いますけれども。

面白いのは、主人公が性別を隠して、学生の男の子(と思われる)とチャットをして仲良くなるんですけれど、なんといいますか、
恋をしてはいけないから、性別を隠しているように思えて、でも結局、惹かれてという、最後はにやりとしてしまいました。

詳しくは書いてないのですけれど、深いお話だと思います。
なぜ、恋愛をさけるのか、彼女の悩みはとても重いです。

でも、上手くいって欲しいなあと思うのです。

続きを、期待するのです。



●まとめです。

なんというか……
この本を読んでいると、自分がいかにダメかがすごいよく分かります……

私は、中途半端の塊のような人間ですから、覚悟なんてなかなかできないので、
選んで進んでいく主人公たちがまぶしかったです。

前へ前へと進むのは、本当に恐ろしいことだと思う。
未来が不安です。

ただ、流されて日々を送るのとは違う。
成長するために、意識して一歩を踏み出す。
とても勇気のいることで、私はそんなことはずっと忘れていて、してこなかった。

この本を過去に送って、過去の私に読ませたかった。
一歩を踏み出すのは、早い方が良いと思う。
だから、若い方におすすめしたい本です。

もちろん、遅いってことはないのだろうけれど。

また『カトル・セゾン』を読み返したくなりました。
『カトル・クレール』だけでも読めますが、ぜひ、合わせて読まれるのをおすすめ致しますです。


そして……
続きとなる本を待っているのであります。
だって、次は、もう、全部ハッピーエンドでしょう??

いや、まて……
カトルつながりで、あと2冊は期待していいのかしら……


あと……
私は恋愛について語ってはいかんな……と書いてて思いました……

category感想

犬尾春陽さん著『スノビズム』『マズロウマンション』感想です。

trackback0  comment0
文学フリマで入手しました本です。

犬尾春陽さん(@s_inuo

http://sanguria.exblog.jp/

初の犬尾春陽さんワールドです。

犬尾春陽さんは、素敵な方です。(犬尾春陽さんでぐぐるのです!素敵なお姿のお写真がたくさんです!)
ゴシックなお洋服が似合いそうですが、白いお洋服もこれまた素晴らしくお似合いになりまして、
私なんぞか話しかけても良いのかと躊躇うくらいお美しいのですが、
とても柔和な方でして、そんなお人柄が物語や文章にも表れているのではないかとご本を読みまして思いました。


◆『スノビズム』

最初にこちらを読みました。
もっと、早くから知っていればよかったと……思いました……

こんな恋愛小説を書けるなんて、といつも恋愛小説書きさんに思ってしまうように、
犬尾春陽さんにも思ったのでした。

自分は恋愛小説はファンタジーのBLしか書いてないし、子供だましみたいなものしか書けないので、本当に関心するばかりです。

商業における恋愛小説って、ほとんどがハッピーエンドだと思うのですけれど、
前にハッピーでもバッドでもなく、結局誰とも結ばれないんかい!っていうのを見まして(ドラマ)、
ビミョーだなあって思ったことがあってですね、やっぱり、ハッピーエンドでないと!
と思ったのですけれど、同人誌の恋愛小説は、上手くいく方が少ないかもしれない。
とぼんやり思いました。

前に文フリで買った恋愛小説もそうでしたし。

なぜに、こんなに不毛設定なのか……

まるで、人間はこういう恋愛をしなくては成長しないと言っているように思えてきたり。
王子さまを待っているヘタレ女子には書けないということだなとかも思いました。

私は恋愛小説の経験値はゼロに等しいのですが、(実際の恋愛経験値もゼロに等しい)
もし、恋愛小説を書きあげる日が来たのなら、私は大きく成長するだろうとも思えるんですよね。
つまり、恋愛小説を書けるひとはすごい!
と言いたいのです。

物語は、もやもやっとします。

タイトルほど重いものは感じなかったのですけれど、
私の理解不足かもしれない。

どちらが、靴屋なのか。
私にとっては、絵を描けるひとの方がすごいと思うのだけど、
うん、確かに、絵を描いて食べていくというのは難しいのかもしれない。
でも、個展を開けるほどなら、私からしたら、雲上のひとだ。
そのあたりに、もしかしたら、春陽さんの考えがあるのかもしれないなと思いました。

そして、彼の夢の絵を売らないと決める彼女。
私だったら……その絵を飾っておけるかな……
停滞するんじゃないかって思えました。きっと忘れられないから。

でも、主人公は清々しそうで、ああ、良かったんだなって思えるのです。
不倫になってしまうよりは、プラトニックを貫いた清さが切ないです。


作中のその絵を私は想像(妄想)してみたのですけれど。
それは綺麗な絵でした。
そうやって、想像したりするのも良いかもしれないです。面白いかも。


◆『マズロウマンション』

とても面白かったです。
ちょっと怖くて。ファンタジー。


『スノビズム』でも思いましたが、春陽さんの文体はとても優しいです。
鼻につかないのに、華やかな表現で綴られていて、読みやすいのです。

文体フェチと言ってもいい私の好みの文体なのです。
やわらかくて、きれいです。

欲望ごとに住人は分けられるのだけど、
マズロウ氏の魂が宿るマンションで、誰が一番欲深いのかといえば、マズロウ氏の魂なのだろうと思うのです。

要の登場人物であるマリベルが愛されていることに気がつかないのは、
マズロウ氏がマリベルの退去を恐れたから、気がつかないように仕向けたということ。

それは、やはり、不幸だろうなと思うのです。
でも、なかなか気がつかないものなのかもしれません。

それって、愛じゃないよってことに。
自分が、大事なだけなんだよってことに。

愛っていうのは、受ける側が愛されてると認識して初めて、愛してると云えるのではないかな。
つまり、愛してほしいと思っているうちは、相手に対して愛してるって言えないってこと。

とかとか、思っちゃいましたよ。
愛から縁遠いくせに。


住人達は満たされることがなかなか出来ずに、永遠を過ごすのだけど、
満たされないのではなくて、きっと、欲望が尽きないのではないかと思ったりもしました。

私の脳みそでは限界があって、哲学のての字もないようなあほっぷりですけれど……
哲学的なものを感じましたです。宗教的ではないです。


私は集合住宅で暮らしたことがないとゆー、恵まれた人間なのですかれど、
(おかげでビンボーなので、良いか悪いかは分かりませんけれど……)

他人と同じ建物に住むっていうのは、良いなって思いました。
実は、マンション暮らし、憧れているんですよね。

そうやって、色々夢想するのでした。
その夢想している時間は、とても幸福の時間でした。

夢の世界へひたりたい時におすすめの本です。



なれなれしくファーストネームで春陽さんとお呼びすることを春陽さん、春陽さんファンのみなさまお許しを……
New «‡Top‡» Old
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。