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【感想】雲上回廊 秋山真琴さん著『世界再生の書物と一つの楽園』

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文学フリマで入手した本であります。
大変お世話になりました、秋山さんの本なのです。
タイトルがなんかもう素敵です。わくわくするタイトル。


サークル雲上回廊の代表 秋山真琴さん(@unjyoukairou
http://d.hatena.ne.jp/sinden/


『世界再生の書物と一つの楽園』

【あらすじ】西暦3300年、物的資源問題を解決した人類は、自らの量子化を済ませており、優雅で怠惰な、種としての余生を過ごすのみとなっていた。荒廃した地球を見捨て、雲上都市へと逃げ去った人々は、しかし、孤独に苛まれ、地球全土を網羅する過去の遺産たるネットワーク上に、六つの学園からなる一つの楽園を構築した。これをRe:Worldと呼ぶ。仮想空間上の学園に転校してくる自身の情報を伏せた天界人の中に、記憶を持たない少年が現れたとき物語は始まる。くしくも眺望を司る華久楽大付属雅高等学校では、一年次の代表によるクラス対抗レクリエーションが始まろうとしているところだった。
(パブーさんより転載)


秋山さんの小説、初めて読みました。
CRUNCH MAGAZINEさん(パブーさんへリンク)で無料の小説が読めるというのにっ


この本は三人称で書かれております。

しばらく前に、読めない本のことをツイートしていたのですけれども。
その本も三人称でした。

ただし、不完全な。

三人称は神さまの視点なので、すべてのことを知っているのです。
著者が神さまなのだから、当然なんですが。

なので「なんとかだろう」とか「なんとからしい」とかいう表現はちょっとおかしいんです。
真乃も、やっちまってるんですけれども……


この本にもそんな表現が使われております。

いったい、この地の文の語りは誰なのでしょうか。
そんな謎がありまして。
これが意図的ではなかったのだとしても、面白い文章だなあって思ったのです。

それは、謎がいっぱいあるから。
ヴァーチャルなのか、リアルなのか。ギフトは誰が与えているのか。
データならプログラムされているのか、プログラムしたのは誰なのか。
まだまだあるんですよ。

これが、謎のない平凡なお話だったのならば、お前誰やねん!で終わっているところなのです。


そして、問題提起です。
私たちがリアルと信じているものは、本当にリアルなのか。
生きるってどういうこと?とかが実は問われていいるのですよ。きっと、たぶん。
そのための「クラス対抗レクリエーション」なのです。
自分がデータだけになった時、生きる意味を見つけることができるのかなって。


こういうのは好きです。面白いです。
ただのラノベではないのです。深かったのです。
(ラノベと言ってよいのでしょうか……)


真乃は、この「世界再生の書物」について、
118Pでもしかしてと思って、144Pで確信に至りまして、やはり正解でした。

ちょっと『隠の王』に似てるお話だなあって思いました。
(『コードギアス』も思い出しました)

キャラクターも忍者っぽいですし。
すべてのギフトが見られなかったのが残念。きっとあるに違いない設定なので。

また、年表も面白かったです。
中二病的で。
いやいや、でも、本当かもしれません。


そしてキャラクターが死んだりしてるんですけれども、爽快。
表紙の蒼さがよく表現されておりますです。
秋山さんのような感じでありますよ。まさしく。

秋山さん、やはし、発想がお若いです。

久々に創作意欲がわいてくるようなお話に出会うことができました。
ラノベ好きさんにおススメです!


真乃ごときがこのような感想を書けるような本ではないのですけれども……
まとまっていない上にぐだぐだなんですけれども、感想をこうして書いておきたい作品でした。

ちょっと、もう一度読み直したいです。
何か、見落としているような気がしてなりません。

そんな本なのであります。


CRUNCH MAGAZINE
https://i.crunchers.jp/i/data/user/68

パブーさんで電子書籍として買えるです。
http://p.booklog.jp/book/78911

amazonさんでも買えるです。キンドルも。
http://www.amazon.co.jp/

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