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category感想

「SCHRODINGER FOLKS 不確定の王女」「したいこと、してもいいから+」「紅瞳の魔物」

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今回はティアで入手した3作品の感想です。

■「SCHRODINGER FOLKS 不確定の王女」 著:今野隼史
http://frontierpub.jp/index.html


装丁が気にいってコミティアで購入。

というか、本業がイラストレーターとか漫画家の方とか。
イラスト、可愛いです。味もあって。挿絵、口絵もあるので、かなり豪華。

ファンタジー。横書きで書かれている。

中身は、短いお話が2編入っているような感じにプラスプロローグが。
ひとつは王女を武装女中の主人公が助け出す。というようなお話。
もうひとつは、ふたりの旅が描かれていて、共通のテーマである「境界線」、王女自身の境界線を見つけるまでのもの。

哲学的であって、おバカな私には正直、意味が分からない部分もあったけれど。
前もって勉強してれば良かったのかも……頭悪いって嫌だわ。

でも、別にちゃんと理解しなくても、
あーなんか難しいこと言ってるーで済むので問題はないです。

この王女は、自分と外とを分ける境界線がどこにあるのかをずっと考えていて、
その境界線が定まらないせいで、不可思議なことが起こっていく。

作中では「呪い」としている。

普段、自分と外との境界線なんて、考えたこともない私は、ひとつお利口になった気分。

王女は最後に境界線を見つけるのだが、答えは人それぞれ違うものなのだろう。
それは物質かもしれないし、そうではないのかもしれない。
あいまいなものを「境界線」という、確かなもの、視覚化しようとすることは、とても難しいことだと思う。
無論、そんなことを気にしなくても、生きてはいける。
だからこその哲学なのだろう。


文章も素晴らしい。
ラノベっぽいけれど、プロが書いたものと遜色ない。
というのは、表現力なのかな。
表現力は見習いたいほど、瑞々しい。

三人称で、視点はキャラクター。
武装女中と王女の視点が切り替わる。

性格のまったく違うキャラクターだから、メリハリがある。
これが、どちらかだけの視点で語られる物語だったなら、ちょっと退屈していたかもしれない。

自分も良く使う書き方だけれども、下手くそな自分のような小説書きはマネしない方が良いかもしれない
……

分かってないと、ちょっと混乱する。(読者が)
そこが、ちょっともったいないかもしれない。


某犬氏も絶賛している作品。
確かに、彼が好きそうなお話。
どこが、といったら、精神世界を現実として描いているものだからだと思う。

あとは
無理やり個性をつけたようなキャラクターではないのが良いのかも。
かといって、個性がないわけではない。
性格に個性をつけたのではなく、その設定と容姿につけている。
武装女中。メイド服姿に剣。
王女には猫耳!
メイドと猫耳でもう、もう萌え要素バリバリで、最近っぽい。
小説の中では、別に「王女の猫耳が後ろへかたむく」とかいった描写はないので、くどくない。
個性個性個性!って叫んでいるラノベ作品が読めない人には読みやすいものだと思う。


最初の方は触手プレイなみの戦闘が、
最後は全裸で戦っている二人だが、まったく色気はない。

必要なひとは脳内補完すると良い。


そんな、甘さもあるのに、爽やかなレモンシフォンケーキのような作品でした。



■まにふいくみやはか
http://www.projectkaigo.org/mnfikmyhk/#source

「したいこと、してもいいから+」著:Fukapon

コミケでは女装コスしている、Fukaponさまの作品。
私よりもお化粧ばっちりで、背が高いので、衣装は自作! 尊敬のひとです。
女装、全然ナチュラルなんですよねー

Fukaponさんは、なんと、感想をメールしてくれるという、素敵なお方でもあります。
コミティアとコミケ、あとはオンリーなどに参加している方で、本はすべて無料配布という、ふとっぱらなお兄さんです。そして、頭もよい。
うちの本もいつも貰ってくれます。


お仕事が忙しいようで、本はいつもギリギリまで書いてたり、前日はアンソロジーの編集をしていたり。

そんな中で書かれた作品ですが、文章は私よりもはるかに上手いです。
くどくない描写もさらっとしていて、読みやすい。

中身はいつも現代ものの百合であります。

百合だけれど、重苦しいことはなく、たいていすんなりと両想いという。
なので、いちゃいちゃしてるお話なのです。
ラブラブなのです。


うちの無料本とは価値が違いますので、
是非、手に取ってもらいたいですね。

百合好きのひとはとくに。

お色気もあるし、軽いし。

いや、重い話を、あえて軽く書いているという印象。
なので、百合が苦手でも、大丈夫。読みやすい。
書くべきところはちゃんと書かれている。

受けの子は、いつも可愛い。
スカートはき忘れるとか、天然ちゃんで、そりゃ、好きになるよ!!
みたいな。

分かるよ。
そんな漫画みたいなさ、いい男なんて、そうそういないもの。
肉食女子が、可愛い子見つけたら、守りたい! って思ってもおかしくないもの。


過去作品はwebで読めるので、読んでみてください。



■虚影庵
http://kyoeian.vis.ne.jp/enter.php


「紅瞳の魔物」著:島田誌子

Twitterのフォロワーさんの作品。コミティアにて入手。
小説サークルガイド@COMITIA100 の製作者さまでもあります。

ファンタジーの短編です。

うちよりも大手だと思うのですが、文章は平凡かもしれません。

会話の頭が一字下げられているのかしら?
「…」も「……」の2つで1セットのルールは適用されていない。
(私も無視してるものもいっぱいあるけれど)


宗教が存在するのだけど、主神は女神。
しかも、その女神がさらわれたという。

神々とともにあるという世界設定。
ギリシャ神話のような多神教なのだろう。(でも、他の神様の存在は語られない)

……ちょっと苦手であります。

全体的に、とりとめのない話。
世界設定がひっかかる。

私がビミョーだな、と思うのは、人間が仮にも神に触れられるという点。
人間らしい神様もいるだろう。
日本神話やギリシャ神話に出てくる神様はとても人間らしい。
ただ人間にはない「力」をもっているということ。だから神である。

超越した力を持っていたとしても、人間ごときにしてやられるようでは、
それは「神」ではないと私は考えます。

女神の敵であるのが人間の「魔導師」なのだけど……
いわゆる、悪魔崇拝者なのでしょうか。
やはり、うーんと言う感じ。

実はこの疑問は些細なことであると分かるのは、最後。

どんでん返しがありました。
そこは上手いと思いました。


三人称で、視点はキャラクター
かぎりなく、一人称に近いですが。

そして、この短い話の中で、視点が変わりまくります。

なので、主人公が誰なのか、全然分からないのが残念。


完全な三人称で書くか、視点をせめてふたりに絞った方が良かったと思う。

些細なことである世界設定は、もっと単純で良かったと思う。

魔導師に追われている「紅瞳の魔物」は別にただの異端で良かった。
忌み嫌われて、人間に追われる立場で良かった。
魔女狩りで良かった。

中途半端に神様を出しては、もやもやが胃に広がるばかり。
作品の質を下げてしまうので、書くのなら、しっかりと、全部を書くべき。
どうでもよいものなら、書かない方がいい。


そうであるなら、話はもっと面白くなっていたと思う。
どんでん返しがもっと活きたと思う。

話作りのセンスは私以上。
ただ、話的には非常に地味なので、もう少し華も欲しい。

魔物の少女はもう少し悩んでもいい。
絶望の淵に立たされてもいい。

どんでんの中心人物である「祭司長」は面白みのある良いキャラクターなので、彼がもっと前に出て入れば良かった。こういうキャラクターはすごく好きだ。


実は残念はまだまだ尽きない。
でも、こうして色々気づかせてくれる作品であったことは確かで。

どんでんを取り入れようとする姿勢はすごいと思う。


他の作品はもっと秀逸かもしれません。
普段は違うものを書いていらっしゃるよう。


この作品だけ読んで作者を判断してしてしまうのは早計かもしれません。





【追記】
こうなら良い、というのは、あくまで、わたくしの趣向によるものであります。

下手であるとか、これが悪いとかを言っているものではありません。

そんなこと、ど下手くその私が言えることではないのです。


もひとつ、
書いている方が、どのような作品、作風を目指しているのかを知り得ません。
ので、うちの感想は話半分くらいに思っていただけるとありがたいです。

その作品を好きなひともいれば、そうでない人もいる。
わたしのお薦めが万人うけするものでもありませんし、その逆も然りなのです。

自分の目で確かめて頂けたらさらに嬉しいです。


あと……
うちの作品と比べたりしないで下さいねー……

うちと張り合うほどの下手くそ作家さんなんて、そうそういらっしゃいませんからー

というか、意味ありませんから。
他と比べてどうとか。

うちより下手とか、そんなの書きませんから!


偉そうなこと書いてすみません。

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