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category感想

【感想】鹿ソウル 特集

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■鹿ソウル 佐藤亜希子

@shikasouls2


初めて参加した文学フリマで発見したサークル様
めっさフレンドリーなお方で、ずっとおしゃべりしていられる、明るい方です。
でも、書かれている小説は怖いお話と切ない恋愛ものばかりです。
私が惹かれたのは、怪奇小説だったからであります。

というわけで。
今回は「鹿ソウル」さま 特集です。

本は簡易和綴じみたいな装丁。
製本が楽そうでいいな……とか思っていたり……
(本当は大変かもしれません)


文章は上手いんです。ものすごく。
なんと表現したら良いのか。
淡々としているから、読みやすい。心情が静かに語られていくので、入りやすいんです。

短編なので、構成というか、演出が上手いです。

色々寄稿もされているので、読んだことある方も多いかもしれません。
でも、もっと注目されるべき作家さんだと思っています。


■「化屋敷」20101205
怪奇小説の短編と掌編が収録された本です。


「化屋敷」
浅草花やしきのお化け屋敷が舞台。

怖い話とか好きで、よく特番とかを見ている人間ですが、
動画よりも、小説の方が優れていると思わせる話でした。

つまり、怖い。

映像化すると、ほんと怖い。

最後はもうグロい。

短い話なのに、伏線もばっちり入っている。
それも効果的に。


私、この手のお化け屋敷は入ったことないのですけれど……
怖いのかな??

TVで実験してましたが……
日本のお化け屋敷を外国の方が体験すると、外国の方は仕掛けに対して驚いた後、怒るようです。けしからん。むかつく。みたいな。おどかすのが、いたずらのように思えるみたいですねー

自分はAB型なので、どうにも……
驚くは驚くと思うのですが、嘘だと分かっていると。

でも……
ホラー映画は大っ嫌いなんです。
最後まで見れないんです……

本作では、主人公がまさに映画の主人公のよう。
自分が、その主人公になったとしたら……

きっと恐ろしくて、早々にリタイア間違いなしであります。



「バーチャル彼女」
現実をゲームと同じように考えているひとって、いるのかもしれない。
現実ではリセットできない。とは言うものの。
もし、この世がゲームで、自分が主人公でありプレイヤーであったのならば、
完璧に生きようとするのではないか。
彼女(もしくは彼氏)をゲットするために、パラメータを上げていくのだ。
ゲーマーであるならば、初プレイから完璧を目指すのと同じように。

そういったことは書かれていないが、本作には、「イケメンの出来る男が本当は残念男子」について主人公目線で語られている。

恋愛シュミレーションゲームは、あまりに非現実的だと思うのだが……
もし、もしも、自分の目の前に、
譲くん(@遥かなる時空の中で3)にそっくしの男性がいたら……惚れてしまうかもしれんね……あの声で「先輩」とか呼ばれた日にはっ
(残念ながら、後輩にそんな男性はいない……)

パラメータMAXになったらリセットしようとは、思わんけどね。
むしろ、別のコに乗り換えるとか?(最低)(ゲームの話だよう)

残念な彼は、リセットしようとしている……
それも残忍な方法で。

非現実的だと思う一方で、でも、こういう人、いそうだよねとも思う。
事実は小説よりも奇なりと云うしね。

しかし、夢だよね。
そういう、自分の好きな二次元キャラクターが三次元でもいたらさあ!

そんな夢を見させてもらいました(違う)



「キミへの鎮魂歌」
グロいです。
でも、共感できる部分もあったり。
……そこんとこは秘密です。

「骨」
短いですが、誌的であっさりしていて、心地よかった作品。
でも、たぶん、基地外だ。
う…ん、サイコ的かな??

「肉断ちの日々」
肉を断つその理由が語られている。妄想の中とはいえ、グロいです。

あなたは、人肉のどの部位が一番美味しそうですか……?


■「彼岸花」20110612
怪奇小説。

「彼岸花」
子供の頃の過ちを彼岸花という赤い花を通して思い出していく主人公。
読むにつれて、まさか、まさか、やっぱり……
みたいな先が読める部分があるのですけれど、それが恐ろしい。
先が気になって仕方ないお話です。


私も子供の頃を思い出しました。
言えないようなことの多くは、子供の頃にあるんじゃないかしら。
残酷なことも、しましたよ。
トカゲのしっぽをみじん切りにするとか……
(しっぽ切っても死なないとは言え……おれ……)
他にも、しましたよ。
言えないこと……
そんなことを思い出しました……(ずーん…と沈みます…)


私は缶蹴りとかでやられましたね。
永延と鬼っていう。
いじめですよ。(周りは無論、そんなつもりはない)

ただ、私は……
逆切れして泣いて、遊びを嫌な空気で終わらせるという……

正義感が強く、負けず嫌いでした。
ので、逆だったこともあったんじゃないかな。

中に大人な子供がいると、わざと鬼になってくれたりしたものです。
今思うと、すごいな。その子。


話がずれました。

クライマックスは怒涛。
怖いのが楽しい人にとっては、思わずにやにや笑みがこぼれてしまう。
やばかったです。
真顔で読んでたのに、後半はにやにやしっぱなしでした。


「よくある鏡の話」

ノンフィクション? と思えるくらいリアリティがあった。
怖い怖い。

鏡に映っていた自分の顔が、気味悪く笑っていたら……
それは何を映しているのだろうか。
深層心理なのか、それとも自分ではない何かなのか。

答えは分からないまま。


動画サイトにはこの手のものがいっぱいあるのだが、
まだ自我も目覚めていない赤子が被写体であるにも関わらず、鏡の中の赤子はリアルとは違う動きをしているものがあった。

鏡の世界があるのか。
鏡の世界の中の自分はリアルと取って代わろうとしているのか。

まだまだ、知らない世界がある。
それを、身近なものから教えてくれたもの。




■天然ネット生活 20111103
怪奇小説の短編が2編収録されている。

「午前二時の通話」

会話だけでとんとんと進んでいく。
その会話が面白い。
いつもそうだけど、登場人物は著者本人。
だから、ノンフィクションのように思えて仕方ない。

そんなに怖くはなかったけれど、ひとり暮らしの人には怖いかもしれない……

ネットでTV電話していると、相手の後ろに幽霊が見えて、
「後ろ! 後ろ!」って言って気づかせようとするのだけど、相手にはその姿は見えてなくて、幽霊の姿は見えなくなるのだけど、相手が突然、意識を失い、倒れ、その身体が何かに引っ張られて行く。相手の名前を呼ぶけれども、画面越しではどうにもできなくて、ついに通話も切れる。
そんな恐怖映像があるのだけど、それを思い出しました。

このお話は、その後のことも書かれている。

深夜にインターホンが鳴ったら、あなたはどうしますか?



「オン断ちの日々」

ノンフィクションに近い小説。
なので、主人公はやはり著者本人であります。

ネットとは、魅力的なものであります。
私はそんなには使っておりませんが。

家では小説書けないというのは、PCが原因でありますよ。
ついついスパイダソリティアとか、やってしまうんですよね。ははは。

そしてネット上での人間関係。

自分はそんないざこざに巻き込まれたことはないのですが(どにぶ&活動時間の短さゆえ)よく聞く話であります。

そんなこともあって、ネット断ち、オン断ちして小説を書こうとするあんこさん。

しかし、オン断ちすると、オンでしか繋がっていない人間の動きとかは分からなくなるわけで。

久しぶりに繋げてみた時、そこにあったのは友人が去った痕跡と、残った友人の名前(アカウント)

残っていたひとりの友人とコンタクトを取り始めて数日後、衝撃的な事実を去ったはずの友人から聞かされる。


幽霊は、電気とか電子機器と相性が良いんですよね。まあ、幽霊さんが使ったあとは、大抵壊れますが(笑)


このお話は、2ch的に言うと「心霊ちょっといい話」みたいな感じです。
亡くなってしまった人とお話するには、恐山のイタコに頼むしかないと思ってましたが、
もしかしたら、ネットの中にはたくさんの死者がいるのかもしれません。

だって、幽霊さんなら、IDもPWもつつぬけですもんね。


しかし、これ読んでいると、あんこさんは良い人だなーって思います。
共感できる部分がいっぱいあります。

Twitterで相互フォローさせて頂いてますが、いやいやホント、私なんて愚痴ばっかこぼしてますからね。不快な思いをさせているのではと心配です。



■「花一輪/遺雪」20101205

「花一輪」
Q あなたは、今、新宿駅の構内にいます。
 めまぐるしいスピードで進んでいく、数え切れないほどの人の波。
 その足元に一輪の黄色い花が落ちていました。
 あなたは、その花を見て何を思いますか?
 あなたは、その花をどうしますか?

 引用しました。

こんな問いから始まります。
まるで、心理テストのよう。

私はきっと「気になりながらも拾わない。数秒後には忘れている」だな。

A 気になるけど、拾えない。
 ギタリストの言い訳男子

チャンスをものにできなかった言い訳を彼女にして、彼女に叱られて、キレて、彼女に「さよなら」と言われてしまった男子が、その花をきっかけに変わろうとするお話。

私も言い訳は嫌いなのだが、失敗とか、合格できなかった時は運勢が悪いせいにしている……
占い好きですから……
そう思わないと、開き直れない。
そういうのがいけないというのは分かっているのだけれど、難しい。
しかし、努力が足りないのを他人に別の理由をひっつけて話したりというのは、そんなにはない。
言い訳されると、ムカってする。

吹奏楽コンクールで、後輩がリードミスばかりしていて、それを後輩は「リードの調子が悪かった」と言い訳した。リードミスは「口」ができていない証拠だ。私はリードミスなんて自由自在だもの。
でも、何も言えなかった。それは、私の指導不足に他ならないから。

でも、たまに、言い訳をしたくなる時がある。
そんな言い訳をした時に、無下に「あんたが悪い」って言われたら、正しいことを言われたら反発したくなるのではないだろうか。

どうしても、後味の悪いことになってしまう。

その相手が彼女だったら。
「さよなら」なんて言われてしまったら。

自分が悪いのは分かっているのに、逆切れしてしまった。

やるせなさと、切なさがたっぷり詰まった短編です。




A 気付かずに踏んでしまう。
 不倫してフラれたOL

不倫して、本気になってしまって、フラれたら。
いや、不倫は相手に子供がいた場合、まず略奪するのは難しい。
だから、遊びなのだが、本気になってフラれたのなら、それは失恋に違いない。

たとえ本気でも、フラれたからって、自殺するだろうか。
いつもそう思う。

でも、死にたくなるほど悲しいことがあるのは知っている。

不倫って、けっこう軽い気持ちでできちゃうんだよねー……
不毛でも恋は恋。

そう、不倫って、禁断の恋なわけだから、切ないはずなんだよね。

不道徳とか、そんなん関係ない。


遊びのつもりの禁断の恋。

禁断の恋って、どうして、こんなに甘いのかしらね。


A 拾って、踏まれなさそうな場所に移動させる。
 世渡り下手な若手サラリーマン

見過ごせなくて、商談に遅刻したりな、すごくいいひと。
目にかかったことはない……いるんだろうか……

彼は、上記の彼女を見過ごせない。

いい話だ。


A 持ち帰る。
 彼氏を傷つけてしまった彼女

好きな人を、ついつい、責めてしまう。
普段、黙って聞いているひとが逆ギレとはいえ、怒ってしまったら……

もう、本当に泣くね!
読んで! 本当に。

最後はHappy Endだから、ほんと良かった。



そんなわけで、この4つのお話がつながっています。
本当にリアルに心情が描かれているので、いちいち、胸が苦しくなってしまう。

鹿ソウルさんの中でも、お薦めの1冊です。
(もう売ってなかったらすみません)


「遺雪」

不倫してた彼氏が亡くなってしまった切なさを描いたお話。

つか、不倫好きね……

そっか、不倫だと、好きな人の骨も拾えないのかと、気づかされました。
おおっぴらに泣くこともできない。

なんというか……
不倫は良くないよって、言われているみたい……
(良くないに決まっている)

でも、いい話でした。


■「叶わない」20110612
恋愛小説。
オムニバス形式で書かれた短編3作が収録された本。

「01 アタシのポジション」

男と女の友情はあるのか。
Yesと言い切る主人公の、ちょっと切ないお話。

でも、主人公は片想いをしている。
関係を壊さないために、告白せずに、友達の関係を続けるのだが、
実は、その想いはバレていて。
それでも、友達であり続ける、主人公の選択。

分からないでもない。
失ってしまうよりは、友達のままの方がいい。

話とは関係ないが、
友達って、なんでも言えるけど、恋人にはなかなか言えなかったりする。
なんでも言える異性って、いいよね。
そんなひとと、一緒になれたらいいよね。そう思ったら、もう恋だよね。


「02 理解できない感情」

また不倫の話である(笑)

不倫相手がさー 奥さんとか子供の話してたら、そりゃあもう、居たたまれない。
想像しちゃうよね。
いいお父さんなんだろうなーとかさ。

実は、それが歯止めになるわけなんだけど。

そういうことを考えないようにしていたら?
話さないようにしていたら?

突然、現実を突き付けられたら、受け止められるか。

本気なら、Noだ。

不倫はダメだよー
しかし、不倫する男って、いい男が多いんだよなー
それだけモテるってことだから。


「03 光と闇の狭間で」
芸能人を本気で好きになってしまった編集OLの話。

親にね、あんた結婚いつするの、とか言われるの。
ホント勘弁……

ではなくて……
直接会ったこともない芸能人を好きになるとか、あるのか、とか考えたら、
自分の場合はない。

だけれども、リアルに描かれている心情を読むと、あるかもね。
と思える。

芸能人も人間なわけだし。


最後は、前の二人の後日談もあり、前向きで終わっている。
ほっとする読後感。

恋愛もの好きな女性にお勧めしたい1冊です。


■私が殺した彼の話 20120506
怪奇小説2編が収録された本です。

「私が殺した彼の話」
常に「大丈夫」と優しく言ってくれる彼氏を殺してしまうのだが、自首しに出頭した主人公に警察から告げられた真実は、誰も殺していないということと、妄想の中で殺したのは自分自身だったということ。

主人公は著者であります。

ネタばれしてますけれど、
種明かしされるまで、全然妄想だなんで気が付きませんでした。

世にも不思議な物語系です。


「昔を振り返りながら文字を書くだけの簡単な作業」
2ch的に言うと(またか)心霊ちょっとどころじゃないいい話。

このタイトル、これはないだろう。と読んだ後に思う。

読んでて後半は泣きました。

よもや、こんなタイトルで泣かせに来るとは思ってもみなかったですよ。
今回の戦利品の中で、短編小説の中ではこれが1番泣けたと思います。
(まだ全部の戦利品読んでないけども……)

ノンフィクション、ですね。

著者の幼少期にあった、切ない感動物語。

幽霊を扱った小説は多くあるので、文学的に認識している方は多いのではないかと思うのですが、あなたは幽霊の存在を信じますか?


著作に桜を題材にした話が多いのは、この体験があったからかもしれませんね。
なんて詮索してみたり。

しかし、守護霊さんがイケメンだとは。羨ましいかぎりですな。
(とか言ったら、自分のいるかもしれない守護霊さんに失礼かもしれませんが)


何気に大切なことを教えてくれる、お話でした。

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category感想

【感想】■MisticBlue「トランスポーター 2」■神無月に御逢いしましょう「人魚の来た街」■朝顔ダブルピース「ハイヴァネイト」

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■MisticBlue
http://misticblue.selfish.be/

「トランスポーター 2」著:みすてー @mistic 

長編ファンタジー

4話と5話の2巻
すみません、本当は2とか書いてません。副題は「operation skyblue」です。

1巻ではカッコいい文句から始まったけれど、2巻ではなにやら可愛い誓いから始まります。

みすてー氏の描く女性は強い。
色々へこたれそうになっているこの主人公のメリーもなんだかんだ言って、強い。
もうね、終わる頃にはもっと強くなっているだろうと、予想できるほど。

皇女ということで、色々むかつくところもありますが、またそう思わせるのが上手いです。

計算された物語は、とにかく
「なんで」とか「あーあ」とか思ってしまう。
それは悪い意味ではなくて、それだけ私がその世界に入ってしまっているから、
なんでもうちょっと外見てなかったんだメリー! とか、
なんでもうちょっと早く来れなかったのミスト! とか
とにかくヤキモキさせられる。
そういう意味であります。

はっきり申しまして、
登場人物に優しくない物語です。


文章は安定していて安心して読めます。
少し硬い印象もありますが、キャラにユーモアも持たせているので気になりません。
何より、1シーン1シーンの引きが上手いと思いました。

ちょっと芝居くささもあるような感じですが、それがみすてー氏の個性と言えます。
気の利いたセリフは勉強になります。

ところどころ気になる文章はありますが、わざとかも。


ファンタジーですが、1巻の表紙を見れば分かる通り、カッコいいのであります。

今回は視点がメリーに移っているので、始終、メリーにイライラしてましたが……
だって、メリー、なんもできないんだもんっ
というか、不器用すぎる……

女性にはなかなか共感は得られないのではないかな……
とか余計なことを思いつつ……

でも姉のミストはカッコよくて、好きで惚れます。

個人的にカート×メリーなんですが……
なんだ、このお互いに想い人がいるみたいな。ありえん。
とか思ってます。
でも、リュミエールは好青年のようで、惚れます。そりゃ、惚れますよ。

最後、メリーはリュミエールに託すのですが……
メリー……あんたがしなきゃならんことは、掃除ではない!
と説教したくなってしまいました。
やっぱり、イライラします。


早くHappy End が読みたいです。
みすてー氏には続きを早く書いて頂きたいです。




■神無月に御逢いしましょう
http://oct.kagennotuki.com/

「人魚の来た街」著:ねいこ.N

現代ファンタジーの短編

このサークル名が異様に気になっておりました。
すごく覚えやすい。ので、チェックして買いに行ったのです。


他の作品も読みたいと思わせた作品。
とても面白かったです。

猫がしゃべるのですが、これが味があっていい。
三人称だけど主人公のことは「神田くん」と書かれている。

神田くんの恋人の愛人が人魚で。
人魚は猫を狩るという、猫の天敵で。
猫のごんべえは街のボス猫で、人魚をなんとかしようと神田くんになんとかしろと言う。

この一見シュールな構図だけれども、すっと入り込む、自然にそう読ませているのがすごい。
それはもう、そんなの、当たり前なんだと言っている。

人魚 vs 猫s という戦いもまた、目に浮かべると、なんて愛らしいのか。
(猫、人魚にとっては死闘であります)


そして、神田くんと、彼女の関係も前進するという。


ちょっと、夏目友人帳に似ているなーとか思いましたが。
とっても楽しめました。

次は全買いですね。

前評判をまったく耳にはしていなかったので、思わぬ良作との出会いに嬉しくなりました。




■朝顔ダブルピース
http://asagao-wpeace.blogspot.jp/

「ハイヴァネイト」著:オカダファクシミリ @highzya 

オカダファクシミリ氏……
最初は、氏のお名前がサークル名だと思っておりました……

ジュブナイル小説 だそう。

ジュブナイルってなに?ってことで、調べました。↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%96%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%AB

こんなん、知らなくても、私は小説書いてますよ。
おバカですよ。


あらすじ:ある町に住む少年少女が大人たちへ抱く不信と憧憬が、暴力 と 町というコミュニティ のはざまのなかで歪に変容していく様を描くジュブナイル小説。大人、子供、様々な人間の思惑が交錯し、人と人との繋がりの儚さや現代社会に潜む悪意、一抹の希望を立体的に表出する。 (HPより)


こんな中学一年生……

私が中一の時はもっとおバカでしたよ。
でも、精神が一番壊れていたのは、12~13歳の頃だとも思う。

色々考え始めたのは、その後からで。
でも、何考えてたかって言えば……もっとポジティブなことだったように思う。
もしくは、なんかもう、諦めていた。
諦めることができたから、ポジティブになれたというのかなー
それは、今でもあんまし変わっていないけれど。


だから、こんなこと、真剣に考えている子供がいたら、なんか嫌だなーって。
大人になってしまった私は思うのです。


「こんなこと」はもしかしたら、私が知らないだけで、ごくありふれた思春期のありがちな思考なのかもしれないけれど。そこは是非、読んで確かめて下さい。


何が言いたいって、とても面白かったって言っているのです。

こういうお話は大好きで、ぐっときました。ぐっと。

先生のことを、猫かぶってるとか、表面上取り繕っていると評価していた少年が、
その先生に心配されるというシーンは、なんか勝手にジーンときてしまいました。
(別に少年はそこまで感動してないのですが……しかも、最後は先生にがっかりした!)


事件が起こるし、書き方もミステリーっぽいのですが、
別に、誰も事件を解決しようなんて思っていない。

それは普通のことで、その無関心さがテーマでもある。
物語は事件を核にして進むのだけれど、登場人物たちはそれぞれ大事なものを胸に抱えて、事件どころじゃない。


子供たちは、常に非日常の中を生きているのかもしれない。


この作品を読んで、私は子供の頃を振り返ることができた。
こんなこと、考えていたよねって、思い出すことができた。

それは、きっと大人には必要なことで。
少年のいう、ずる賢い大人にならないために。



もひとつ。
私は泳げないひとなのですが……
(25mでいっぱいいっぱい。たぶん、今はもう、浮けるけど泳げない)

す、水泳って、こんなにも奥が深いものだったのか……!
と衝撃を受けました……


文章は三人称で視点はキャラでちょこちょこ移っていくのですけれど、視点が変わる前に「何月何日何時何分 誰々」と副題が書いてあるので、混乱はまったくないです。
余計なことは書かれていないので、すんなりとキャラの心情に入り込むことができます。
(余計なこと書かれてると……こいつ普段からそんなふうに物事とらえてんのか??とか思ってしまうのです。……私の書いた一人称小説のような……ダメすぎる……)



小説ガイドにもオカダファクシミリ氏のお名前は載っておりましたけれど、この出会いは目を引く表紙でありました。
http://asagao-wpeace.blogspot.jp/

おバカな私は、これしか目に入っておらず、既刊(合同誌)を買い逃したのでしたっ
悔しすぎる……


次作も期待です。
絶対買います。

category感想

「SCHRODINGER FOLKS 不確定の王女」「したいこと、してもいいから+」「紅瞳の魔物」

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今回はティアで入手した3作品の感想です。

■「SCHRODINGER FOLKS 不確定の王女」 著:今野隼史
http://frontierpub.jp/index.html


装丁が気にいってコミティアで購入。

というか、本業がイラストレーターとか漫画家の方とか。
イラスト、可愛いです。味もあって。挿絵、口絵もあるので、かなり豪華。

ファンタジー。横書きで書かれている。

中身は、短いお話が2編入っているような感じにプラスプロローグが。
ひとつは王女を武装女中の主人公が助け出す。というようなお話。
もうひとつは、ふたりの旅が描かれていて、共通のテーマである「境界線」、王女自身の境界線を見つけるまでのもの。

哲学的であって、おバカな私には正直、意味が分からない部分もあったけれど。
前もって勉強してれば良かったのかも……頭悪いって嫌だわ。

でも、別にちゃんと理解しなくても、
あーなんか難しいこと言ってるーで済むので問題はないです。

この王女は、自分と外とを分ける境界線がどこにあるのかをずっと考えていて、
その境界線が定まらないせいで、不可思議なことが起こっていく。

作中では「呪い」としている。

普段、自分と外との境界線なんて、考えたこともない私は、ひとつお利口になった気分。

王女は最後に境界線を見つけるのだが、答えは人それぞれ違うものなのだろう。
それは物質かもしれないし、そうではないのかもしれない。
あいまいなものを「境界線」という、確かなもの、視覚化しようとすることは、とても難しいことだと思う。
無論、そんなことを気にしなくても、生きてはいける。
だからこその哲学なのだろう。


文章も素晴らしい。
ラノベっぽいけれど、プロが書いたものと遜色ない。
というのは、表現力なのかな。
表現力は見習いたいほど、瑞々しい。

三人称で、視点はキャラクター。
武装女中と王女の視点が切り替わる。

性格のまったく違うキャラクターだから、メリハリがある。
これが、どちらかだけの視点で語られる物語だったなら、ちょっと退屈していたかもしれない。

自分も良く使う書き方だけれども、下手くそな自分のような小説書きはマネしない方が良いかもしれない
……

分かってないと、ちょっと混乱する。(読者が)
そこが、ちょっともったいないかもしれない。


某犬氏も絶賛している作品。
確かに、彼が好きそうなお話。
どこが、といったら、精神世界を現実として描いているものだからだと思う。

あとは
無理やり個性をつけたようなキャラクターではないのが良いのかも。
かといって、個性がないわけではない。
性格に個性をつけたのではなく、その設定と容姿につけている。
武装女中。メイド服姿に剣。
王女には猫耳!
メイドと猫耳でもう、もう萌え要素バリバリで、最近っぽい。
小説の中では、別に「王女の猫耳が後ろへかたむく」とかいった描写はないので、くどくない。
個性個性個性!って叫んでいるラノベ作品が読めない人には読みやすいものだと思う。


最初の方は触手プレイなみの戦闘が、
最後は全裸で戦っている二人だが、まったく色気はない。

必要なひとは脳内補完すると良い。


そんな、甘さもあるのに、爽やかなレモンシフォンケーキのような作品でした。



■まにふいくみやはか
http://www.projectkaigo.org/mnfikmyhk/#source

「したいこと、してもいいから+」著:Fukapon

コミケでは女装コスしている、Fukaponさまの作品。
私よりもお化粧ばっちりで、背が高いので、衣装は自作! 尊敬のひとです。
女装、全然ナチュラルなんですよねー

Fukaponさんは、なんと、感想をメールしてくれるという、素敵なお方でもあります。
コミティアとコミケ、あとはオンリーなどに参加している方で、本はすべて無料配布という、ふとっぱらなお兄さんです。そして、頭もよい。
うちの本もいつも貰ってくれます。


お仕事が忙しいようで、本はいつもギリギリまで書いてたり、前日はアンソロジーの編集をしていたり。

そんな中で書かれた作品ですが、文章は私よりもはるかに上手いです。
くどくない描写もさらっとしていて、読みやすい。

中身はいつも現代ものの百合であります。

百合だけれど、重苦しいことはなく、たいていすんなりと両想いという。
なので、いちゃいちゃしてるお話なのです。
ラブラブなのです。


うちの無料本とは価値が違いますので、
是非、手に取ってもらいたいですね。

百合好きのひとはとくに。

お色気もあるし、軽いし。

いや、重い話を、あえて軽く書いているという印象。
なので、百合が苦手でも、大丈夫。読みやすい。
書くべきところはちゃんと書かれている。

受けの子は、いつも可愛い。
スカートはき忘れるとか、天然ちゃんで、そりゃ、好きになるよ!!
みたいな。

分かるよ。
そんな漫画みたいなさ、いい男なんて、そうそういないもの。
肉食女子が、可愛い子見つけたら、守りたい! って思ってもおかしくないもの。


過去作品はwebで読めるので、読んでみてください。



■虚影庵
http://kyoeian.vis.ne.jp/enter.php


「紅瞳の魔物」著:島田誌子

Twitterのフォロワーさんの作品。コミティアにて入手。
小説サークルガイド@COMITIA100 の製作者さまでもあります。

ファンタジーの短編です。

うちよりも大手だと思うのですが、文章は平凡かもしれません。

会話の頭が一字下げられているのかしら?
「…」も「……」の2つで1セットのルールは適用されていない。
(私も無視してるものもいっぱいあるけれど)


宗教が存在するのだけど、主神は女神。
しかも、その女神がさらわれたという。

神々とともにあるという世界設定。
ギリシャ神話のような多神教なのだろう。(でも、他の神様の存在は語られない)

……ちょっと苦手であります。

全体的に、とりとめのない話。
世界設定がひっかかる。

私がビミョーだな、と思うのは、人間が仮にも神に触れられるという点。
人間らしい神様もいるだろう。
日本神話やギリシャ神話に出てくる神様はとても人間らしい。
ただ人間にはない「力」をもっているということ。だから神である。

超越した力を持っていたとしても、人間ごときにしてやられるようでは、
それは「神」ではないと私は考えます。

女神の敵であるのが人間の「魔導師」なのだけど……
いわゆる、悪魔崇拝者なのでしょうか。
やはり、うーんと言う感じ。

実はこの疑問は些細なことであると分かるのは、最後。

どんでん返しがありました。
そこは上手いと思いました。


三人称で、視点はキャラクター
かぎりなく、一人称に近いですが。

そして、この短い話の中で、視点が変わりまくります。

なので、主人公が誰なのか、全然分からないのが残念。


完全な三人称で書くか、視点をせめてふたりに絞った方が良かったと思う。

些細なことである世界設定は、もっと単純で良かったと思う。

魔導師に追われている「紅瞳の魔物」は別にただの異端で良かった。
忌み嫌われて、人間に追われる立場で良かった。
魔女狩りで良かった。

中途半端に神様を出しては、もやもやが胃に広がるばかり。
作品の質を下げてしまうので、書くのなら、しっかりと、全部を書くべき。
どうでもよいものなら、書かない方がいい。


そうであるなら、話はもっと面白くなっていたと思う。
どんでん返しがもっと活きたと思う。

話作りのセンスは私以上。
ただ、話的には非常に地味なので、もう少し華も欲しい。

魔物の少女はもう少し悩んでもいい。
絶望の淵に立たされてもいい。

どんでんの中心人物である「祭司長」は面白みのある良いキャラクターなので、彼がもっと前に出て入れば良かった。こういうキャラクターはすごく好きだ。


実は残念はまだまだ尽きない。
でも、こうして色々気づかせてくれる作品であったことは確かで。

どんでんを取り入れようとする姿勢はすごいと思う。


他の作品はもっと秀逸かもしれません。
普段は違うものを書いていらっしゃるよう。


この作品だけ読んで作者を判断してしてしまうのは早計かもしれません。





【追記】
こうなら良い、というのは、あくまで、わたくしの趣向によるものであります。

下手であるとか、これが悪いとかを言っているものではありません。

そんなこと、ど下手くその私が言えることではないのです。


もひとつ、
書いている方が、どのような作品、作風を目指しているのかを知り得ません。
ので、うちの感想は話半分くらいに思っていただけるとありがたいです。

その作品を好きなひともいれば、そうでない人もいる。
わたしのお薦めが万人うけするものでもありませんし、その逆も然りなのです。

自分の目で確かめて頂けたらさらに嬉しいです。


あと……
うちの作品と比べたりしないで下さいねー……

うちと張り合うほどの下手くそ作家さんなんて、そうそういらっしゃいませんからー

というか、意味ありませんから。
他と比べてどうとか。

うちより下手とか、そんなの書きませんから!


偉そうなこと書いてすみません。

category感想

【感想】「七曜」@佐藤、「夢の残照 1」@旅人のザック、「楽園の子供達 chapter phoenix」@秋水

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3作品分です。
佐藤氏の新刊と、文学フリマでお隣になったサークルさんの作品です。



■佐藤
http://0tas.blog118.fc2.com/ 
「七曜」著者:佐藤 @0tas 

佐藤氏のところでは「文学フリマ非公式ガイドブック 小説ガイド」も購入。
(私はこのガイドの名前がずっと覚えられなかった……)

さて「七曜」は、家庭教師?がロリババアに暦の授業をするというお話(?)
このロリババア、実は自分と同じ名前でかなり複雑だった……

ラノベっぽいノリですが、そうですね。
富樫義博作品のような感じ。

ロリババアはビスケそのもの。
暦について語る変態も富樫作品には良く出てくるような。

そんな面白でした。

お勉強になった1冊。何がお勉強にって、それは暦についてですよ。
ユーモアたっぷりなので、楽しくお勉強できました。

ペーパーの小説も面白かったです。
ネタに悩む佐藤氏の姿が描かれております。おそらく、フィクションであると思いますが……
悩んだということはノンフィクションなのでしょう。


佐藤氏の作品もはずれがないので、また次回も楽しみです。
うちの本、買ってくれましたが……がっかりさせていることでしょう……
佐藤氏に読んでもらえるような作品を書いてみたいです。



■旅人のザック 
http://www.sylphid.jp/~tabito/Novels/index.html

文学フリマでお隣の方のを買ってみました。
↑の通り、webでも読めるのですが……こちらさまの本は驚くべきことに商業で売ってるのと遜色ない文庫本が自家製本。

文フリでは自家製本のノウハウ本も売っておりました。
そちらも欲しかったのですが……そんな分厚い本の自家製本なんて、正直やりたくありません。
ので、買いませんでした……

いやしかし、素晴らしい出来です。



「夢の残照 1」著者:風野 旅人


中身は……

中身は……
すみません、一昔前のラノベという感じ。
擬音がすごいです。私も三点リーダ乱用者なんですが、私以上に乱用しております。
一人称も、ちょっとぐらぐらしてる感じ。

まあ、私が書いても似たり寄ったりでしょう。

お話は長編なので、面白いのかはまだ分かりませんけれど、
3話まで読んだ感じですと……どうなのでしょう……
ラブコメ、なのか? 現代ものなはずですが、もう詠唱とか出てくるんで、ファンタジーのようです。
キャラクターはよく動いているので、そこらへんは面白いです。
作者が天文好きというのもあり、そこらへんがとても活きてます。

主人公の女の子は、引くほど乱暴者。
女子としての魅力があまり感じられませんが……
そうそう、スレイヤーズのリナ=インバースみたいな。
でも、ラブコメのような要素もあります。
この主人公に惚れたら、相当のマゾだと思うのですが……


のちのち、得るものがあるのか、その辺りは注目したいです。
でも、続きはWEBで、で充分かもしれません……


というか、自分は同人活動中に有料本はwebに全文は上げないと決めているので、ちょっと複雑……
なのですが!

電子媒体での販売に関することをたくさん聞けましたので、そういったことも視野に入れているのかと思われます。


話数も進めば、新しい感じになってるかもです。



■秋水
http://autumnwater.org/

「楽園の子供達 chapter phoenix」
著者:志水了@rssyubinbou 

文学フリマでお隣になったサークルさまの本。
ファンタジーで、5割が戦闘シーンという、あの大人しそうな印象の著者からはよもやこんなハードな内容とは想像してなかったです。

戦闘シーンの合間になぜこうなったかの過去が描かれていく構成。
その戦闘シーンだが、1回の戦闘だけである。

過去を振り返る、けっして前向きではない話は、しんみりきました。
もっとも、登場から死亡フラグがたっていたキャラがおりましたが……

キャラクターもセンスがいい。
主人公はちょっとつかみにくかったけれど、カタカナの名前が苦手な私でも分かりやすく、本当にセンスがあります。
深いところも描かれているのがとても良いです。


文章も私以上にセンスがある。
(比較の対象が悪いですね……申し訳ない)

ただ、その文章だが……
同じ意味の言葉が一文の中に重複していることがよく見られます。
もったいない。
三人称で書かれているけれど、視点はキャラという、私のよく使う三人称の書き方。
視点が変わる時に、一見誰視点なのか分からないことがあって、残念。
独白に「自分」と入れるのは良いと思うけれど、地の文で「自分」と書いてしまっては、その「自分」が誰なのか分からない。
そして、三人称のルールも守られていない部分もあったり。
例えば、「○○の周りに紅い炎が円く描かれる。」で良いところ「視界が悪く見えないが、紅い炎が彼を囲む」といった、見えないのになんで?? みたいな文章だったりしている。見えないことを書くのなら、別の文にしなければ。「それは△△には見えていない。」とか。

私も気をつけよう。三人称は難しいですよ。
このお話なら、一人称で十分だったはずです。


魔法の描写もくどいと思いました。(すみません)
あとは…イラストはキャラの服は長袖なのだけど、戦闘描写だと、どうも袖がない???
いい男がノースリの服を着てるのは、どうだ……
描写ミスなのかな???
それと、チェスは白が先手であります。なんか、やはり描写が変です。
「俺白ね」なら良いのですが「俺先手」というのは変かなーと。


私の書く小説にも魔法を学ぶ学校は出てくるのですが……
生徒に蜂起される教師陣……どんな教育をしていたのか……
生徒の人数の方が多いとはいえ……
私の小説では、魔法の伝授は禁止という設定を設けています。学校で学ぶのは基本とか、考え方とかだけで、あとは自分で研究しろというもので、さらには、多くの人間が扱えないように難しいものとしての設定されています。
でないと、世の中戦争だらけですよ。
ので、ちょっと珍しい世界設定。

まあ、世界設定については、私も甘いし、変だし、ひとのことは言えないのですけれど。


イラストはかっこいいです。


2009年発表の作品なので、今では成長されておられるかと思います。
キャラが良く動いているし、その愛も伝わってきます。
とても好感のもてる作家さんであります。




というか、私、なんでこんな偉そうなの……
自分の本にも間違いとか発見して、がっくししてる最近です……uu
もう感想書かない方が良いのでは……



もし、万が一、ご本人さまが読まれたらご不快かと思います……
どうもすみません。
報復に、うちの作品もダメ出しして下さい。

category感想

漢字中央警備システム「転生王の丘」「空中楼閣の洞」

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漢字中央警備システム
こくまろ氏の所属するサークルさまである。


「転生王の丘」

能力系ファンタジー長編 とのこと。
だいぶ前に読みましたけれど、今回の新刊と合わせまして感想。

面白かったです。
私のつたないファンタジー小説とは完成度が違いすぎます。
文章もなめらかで丁寧。個性もあり、読みやすかった。
ストーリーはつまらないところがひとつもなかった。
キャラクターも飛びぬけて個性がある、とは言えないのかもしれないけれど、すべてのキャラクターにしっかりと個性は存在し、また、好感がもてる。
敵キャラもいい。

主人公は他のキャラと同じレベル、もしくはそれ以下という埋没しそうな地味なキャラかもしれない。でも、常識人の主人公は大好きだ。
主人公がもうちょい派手でヒロインのどちらかが巨乳であるなら、商業レベルであるのは間違いないと私は思う。

私はリンシィが1番好きだ。次は海に落ちた馬が好きだ。

世界観はおおざっぱにしか読み取れなかったけれど、つめこみすぎて分かり難くなるよりははるかにマシで、私なんかは見習わなければと思った。

戦闘シーンも上手い。
構成も計算されている。

すべての伏線が回収されているわけではないので、読み終わった後もヒロインたちの過去が気になったりした。
主人公たちの組織や国のことも知りたいと思った。

感動するような場面はないけれど、面白い。




「空中楼閣の洞」

待望の続編であります。

やはり、主人公が平凡な印象。でもかわいい女子!!
中盤にならないと、その特別性が見えてこないので、序盤は少したいくつかも。
……なんてことはなく。
他のキャラが個性的なので、面白い。

巨乳キャラも登場で、ラノベらしさに拍車がかかっている。
前作のキャラたちの名前が出てくるので、そこで顔がゆるんでしまう。
絶対に、合わせて読むべきもの。

お話は相変わらず良くできていて、面白い。
なんだろう。伏線が拾われた時が面白く感じる。それは、上手いからに他ならないのだけれど。

終盤で前作のキャラたちが出てくるのを期待したけれど、そんな前作読んでない人にとっては意味不明な安っぽい演出がなくて、良かった。
(私はきっとやってしまっていただろう……)


泣けたシーンはダークエルフが涙するところ。
良かったです。
前作にはない感動シーンがありました。

ちょっと都合が良かったかもしれないけれど。

事件の謎もずるずると本当に最後まで引っ張ってるので、
はよ明かさんかいっ!
とかもう、じりじりしてました。
思うツボです……


もう少し余韻が欲しいところで、
またしても、謎が残っている!!!
(想像で埋めよ、というやつだろうか)


あるであろう、次作に期待したいです。



始終偉そうで申し訳ない……
だけれども、文学に好き嫌いのある私が「読める」作品というだけで、貴重である。
私が読めるということは、万人に読めるということだ。
これは知人だからといった、贔屓はいっさいない。
うちの本読んでくれるからといったサービスも無論ない。

価値ある2冊。
価格以上の本でありました。
そして、大変勉強になりました。
私はこれだけ完成されたものは書けまい……
というか、うちの本読まれてるのが恥ずかしい……


私では宣伝の力になれないのが悔しい。
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