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鯨鳥三日「耽溺」感想

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■鯨鳥三日「耽溺」
まさしく「耽溺」がテーマの合同誌。
私のはあたりで、4連結ブース記念冊子で、1・2ページが4枚という乱丁でございました。
http://twitpic.com/9ktse6


「キスフレ」霜月みつか
百合小説。みつか氏は本当に少女を書かせたら右に出るものはいないと思っております。
実は、百合小説は苦手なのですが、なのですが!
泣きそうになりました。本当に、切なかった。
私の中の百合(と言ってしまってはいけないような気がします)という概念を、良い意味で壊した作品。


「あの空に溺れて」鳥久保咲人
なんと、ドッペルゲンガーが主人公という、鳥久保氏の発想の豊かさを見せつけられた作品。
生きる意味、生きる目的、生きること 「生」に対して問題提起をしているもの。
こうだと決めつけない中で、主人公は「生き方」を選んでいく。
私のエゴのような小説とは違います。
自分の中でこうであると答えをもっている私でさえ、その問いに揺さぶられた。
答えの出ないもやもやがずんと沈みつつも、主人公の選んだ生き方に、清々しさを感じる。


「ローラ」牟礼鯨
ヒモ男が主人公のお話。彼女の良妻っぷりに感動する。
鯨氏にしては大人しいような印象もうけた。合同誌だからなのでしょうか。
しかし、赤の他人を現場に呼ぶようなことはまずない。(と思う)
そんなことは非常に些細なことだけれども。
ヒモ男の心情がリアルで、3か月無職だった私には、本当に苦しさが蘇ってきた。
ちょっと前まで、働かないなんて、とか思ってた自分。
働かないのではなくて、働けないのだとしたら、それはどんな理由であれ、苦しいことだ。
彼のために(ちょっと違うかもしれない)「女」として働く彼女の優しさの思い出を描いたお話はやはり、ちょっと切ない。



解釈が違っていたら、申し訳ない。
文学は説明するのが難しい……

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